page.title=シャドウとクリッピング ビューの定義

@jd:body

<div id="tb-wrapper">
<div id="tb">
<h2>このレッスンでの学習内容</h2>
<ol>
  <li><a href="#Elevation">ビューにエレベーションを割り当てる</a></li>
  <li><a href="#Shadows">ビューシャドウとアウトラインをカスタマイズする</a></li>
  <li><a href="#Clip">ビューをクリップする</a></li>
</ol>
<h2>関連ドキュメント</h2>
<ul>
  <li><a href="http://www.google.com/design/spec">マテリアル デザインの仕様</a></li>
  <li><a href="{@docRoot}design/material/index.html">Android でのマテリアル デザイン</a></li>
</ul>
</div>
</div>

<p>マテリアル デザインでは、UI 要素に Elevation(エレベーション、高度)を導入しています。エレベーションによって、ユーザーは 1 つの要素が他の要素と比べて重要であることを理解でき、目前の作業に集中できるようになります。
</p>

<p>ビューのエレベーションは Z プロパティで表され、シャドウビューの見た目を決定します。Z 値が高くなればシャドウも大きく、滑らかになります。
Z 値が高いビューは Z 値が低いビューを覆い隠しますが、Z 値がビューのサイズに影響することはありません。
</p>

<p>シャドウは、エレベーションが設定された親ビューによって描かれ、標準的なビュー クリッピングの対象になります。デフォルトでは親ビューによってクリップされます。
</p>

<p>エレベーションは、何らかのアクションでビューの平面上にウィジェットが浮き上がるようなアニメーションを作成する際にも役立ちます。
</p>

<p>マテリアル デザインのエレベーションの詳細については、
<a href="http://www.google.com/design/spec/what-is-material/objects-in-3d-space.html">3D スペースのオブジェクト</a>をご覧ください。
</p>


<h2 id="Elevation">ビューにエレベーションを割り当てる</h2>

<p>ビューの Z 値には次の 2 つのコンポーネントがあります。

<ul>
<li>Elevation (エレベーション): 静的なコンポーネントです。</li>
<li>Translation (トランスレーション): アニメーションに使われる動的なコンポーネントです。</li>
</ul>

<p><code>Z = elevation + translationZ</code></p>

<img src="{@docRoot}training/material/images/shadows-depth.png" width="580" height="261" alt="" />
<p class="img-caption"><strong>図 1</strong> - 異なるビュー エレベーションのシャドウ。</p>

<p>レイアウトの定義でビューのエレベーションを設定するには、<code>android:elevation</code>
 属性を使用します。アクティビティのコードでビューのエレベーションを設定するには、
{@link android.view.View#setElevation View.setElevation()} メソッドを使用します。</p>

<p>ビューのトランスレーションを設定するには、{@link android.view.View#setTranslationZ
View.setTranslationZ()} メソッドを使用します。</p>

<p>新しい {@link android.view.ViewPropertyAnimator#z ViewPropertyAnimator.z()} メソッドや {@link
android.view.ViewPropertyAnimator#translationZ ViewPropertyAnimator.translationZ()} メソッドを使用すると、ビューのエレベーションに簡単にアニメーションを付けられます。
詳細については、API リファレンスの
{@link android.view.ViewPropertyAnimator} と、デベロッパー ガイドの<a href="{@docRoot}guide/topics/graphics/prop-animation.html">プロパティ アニメーション</a>をご覧ください。
</p>

<p>また、{@link android.animation.StateListAnimator} を使用してアニメーションを宣言的に指定することも可能です。
これは、ユーザーがボタンを押したときなど、状態の変化によってアニメーションを動作する場合に特に役立ちます。
詳細については、
<a href="{@docRoot}training/material/animations.html#ViewState">ビューの状態遷移にアニメーションを付ける</a>をご覧ください。</p>

<p>Z 値は dp(密度非依存ピクセル)で測られます。</p>


<h2 id="Shadows">ビューシャドウとアウトラインをカスタマイズする</h2>

<p>ビュー背景のドローアブルの範囲によってシャドウのデフォルトの形状が決まります。
<strong>Outlines</strong> はグラフィック オブジェクトの外形を表し、タッチ フィードバックのリップル(波紋)の領域を定義します。
</p>

<p>背景ドローアブルで定義されたビューについて考えてみます。</p>

<pre>
&lt;TextView
    android:id="@+id/myview"
    ...
    android:elevation="2dp"
    android:background="@drawable/myrect" />
</pre>

<p>背景ドローアブルが角が丸い長方形として定義されます。</p>

<pre>
&lt;!-- res/drawable/myrect.xml -->
&lt;shape xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
       android:shape="rectangle">
    &lt;solid android:color="#42000000" />
    &lt;corners android:radius="5dp" />
&lt;/shape>
</pre>

<p>背景ドローアブルによってビューの外形が定義されるため、このビューは角が丸いシャドウを付与します。
カスタム アウトラインを使えば、ビューシャドウのデフォルトの形状を更新できます。</p>

<p>コードでビューのカスタム アウトラインを定義するには: <p>

<ol>
<li>{@link android.view.ViewOutlineProvider} クラスを拡張します。</li>
<li>{@link android.view.ViewOutlineProvider#getOutline getOutline()} メソッドを上書きします。</li>
<li>{@link
android.view.View#setOutlineProvider View.setOutlineProvider()} メソッドで、ビューに新しい OutlineProvider を割り当てます。</li>
</ol>

<p>
{@link android.graphics.Outline} クラスのメソッドを使用して、楕円形や角が丸い長方形のアウトラインを作成できます。ビューのデフォルトの OutlineProvider は、ビューの背景から外形を決定します。
ビューがシャドウを付与しないようにするには、OutlineProvider を <code>null</code> に設定します。
</p>


<h2 id="Clip">ビューをクリップする</h2>

<p>ビューをクリップすると、ビューの形を簡単に変更できます。ビューをクリップすることで、他のデザイン要素との統一性を保ったり、ユーザーのインプットに応じてビューの形を変えたりできます。

{@link android.view.View#setClipToOutline
View.setClipToOutline()} メソッドか <code>android:clipToOutline</code> 属性を使用すると、ビューをそのアウトラインの範囲にクリップできます。
{@link android.graphics.Outline#canClip Outline.canClip()} メソッドで指定されているように、クリップがサポートされるのは長方形、円形、角が丸い長方形のみです。
</p>

<p>上述のように、ドローアブルの範囲でビューをクリップするには、ドローアブルをビューの背景として設定し、{@link android.view.View#setClipToOutline View.setClipToOutline()}
メソッドを呼び出します。
</p>

<p>ビューのクリップは負荷の高い操作であるため、ビューのクリップに使用する形状にはアニメーションを付けないでください。
この効果を発揮させるには、<a href="{@docRoot}training/material/animations.html#Reveal">出現エフェクト</a>アニメーションを使用します。</p>